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Digital Dentistry デジタルデンティストリー

田島歯科クリニックのデジタル化の展望

① 歯科診療におけるデジタル化の現状

デジタルデンティストリーとは、簡単に言うとコンピューターを使用した歯科治療のことで、現在世界中で、急速に開発・普及が進んでいます。例えば2Dだったレントゲン写真をデジタルのCTにて3Dでスキャンすることにより、立体的な歯や骨の構造の個体差を術前・術中に読み取り診断し、治療計画を立てることで、確実性の高い治療ができるようになります。放射線量においても、一般の医科用CTの被曝は約6mSvなのに対し、歯科用CTは約0.093mSvで安全です。短時間での座位での撮影ができ、患者様のご負担が少ない撮影も可能です。そして、マイクロスコープを使うことで、肉眼やルーペでは見えなかった歯や歯周組織の構造を可視化し、今まで困難だった複雑な根管治療も可能になって来ました。補綴物の境目をミクロの視点で解析することで、詰め物による二次的なう蝕(むし歯)を防ぐこともでき、予防にも繋がっていくものです。このデジタルの技術を駆使することで、今まで行うことが難しかった治療も簡便に安全にしかも確実に行うことが出来ます。

② 当院におけるデジタル化のビジョン

当院では、デジタル化を進めることにより、治療効率の向上、治療費用の抑制ができ、患者様のQOLの向上を実現でき、上質な診療スタイルが確立できるのではないかと考え、最新のデジタルソリューションを使用した診療に取り組んでいます。これまで、当クリニックでは、プラネット社製のレセプトコンピューターの導入により、患者様の治療の経過を一元管理することにより治療の質の向上の一助としてきました。また、レセプトの提出を紙媒体ではなく、電子データで送付することが可能になり、無駄な時間と資源の節約の効果も出てきています。また、EPARKのWEB予約の導入により、レセプトコンピューターと連動させ、患者様からの予約はインターネットを使って取ることも可能になり、診療時間外でも予約を取ることや、電話対応などの受付業務の軽減を実現でき、患者様への迅速な対応につながっていると実感しております。他に、アルメックス社のマイナンバーリーダーの導入により患者様の保険証確認の簡素化、正確性が得られ、患者様の他医院での投薬記録の共有も可能になり、安全な治療の実現にも寄与しております。クレジットカード決済(自費診療のみ)、バーコード決済も導入しており、キャッシュレスでお会計することもできます。

③ 当院においてデジタル化を実現するための具体的な方策

今後の当院のデジタル技術導入の展望としては、歯科用CTとマイクロスコープの導入を計画しております。歯科用CTは近年のデジタル化により、患者さんの被曝線量が大きく低減されました。また、最新の歯科用CTでは、よりミニマムに撮影をすることが可能であり、必要なところだけピックアップし、撮影することができるので、患者さんにより優しい被曝線量で撮影可能です。さらに、IOSでスキャニングしたデータとの重ね合わせにより、インプラント治療の際のサージカルガイド(インプラントを入れる道標)を高い精度で作製可能にし、インプラント埋入手術をより安全かつ確実に行えるようになります。また、根管治療(神経の治療)において、神経の管の変形や枝分かれ等、個体差のある根管の形態を把握し、治療していくことで細菌を取り切る、確実な治療を行うことができます。

 マイクロスコープとは歯科用顕微鏡のことです。肉眼の40倍程度まで視野を拡大し患部を確認できます。お口の中はとても狭く暗く、非常に小さな組織です。肉眼のみに頼った治療では高い精度を保った状態で治療を行うことができない場合があり、そのような時にマイクロスコープを使用して患部を拡大し、歯の色の変化や歯面にあるヒビ等の形状を正確に把握できます。神経の治療時の根管の湾曲や石灰化、被せ物や詰め物の境界の適合性を詳細に診査することで、確実に細菌物質の除去ができ、歯の存続期間が長くなります。また、う蝕(むし歯)部分を0.01ミリ単位で確認することで歯を削る量を最小限に抑えることができます。その結果、天然歯の長期的維持が可能になり、抜歯を防止できます。
 また、数年後の計画ではありますが、歯科用CAD/CAMシステムの導入を考えております。今まで患者様の歯型を取るには、直接お口の中で印象材(3分程度で固まるゲル状のもの)を使い、それに石膏を流して、歯科技工士に宅配便で送り、被せ物を作成してもらい、再度、宅配便で送り返して、患者様に装着するという、何十年も前から続く治療スタイルが続いています。この歯科用CAD/CAMシステムは、非接触での光学印象にかかわらず、より精度の高い歯型を取ることができ、それを基にパソコン上で被せ物の設計をし、ミリングマシンという機械を使って院内で作成できる、画期的なワンストップシステムになります。メリットは非常に多く、歯型の精密度が高い、完全非接触の光学印象のために更に進んだ感染対策ができる、歯型を3次元的に画像で再現できるため患者様の治療の説明際の理解度が深まる、院内デジタルデータから被せ物を作成することができることにより大幅な治療期間の短縮が見込める、難症例でもデータを契約した技工所と共有し適切なアドバイスを得られるなどが挙げられます。当院では、今後も治療精度や効率の向上を目指していきたいと考えております。

④ ③の方策を進めるための組織体制

これから、当院のデジタル化を円滑に進めるため、院長が最高情報責任者となり、準備をしていきます。導入機器にあたり、スタッフ全員で機器の使用方法を理解し、適正に使用できるようにしていきます。また、機器のメインテナンス、資材管理もスタッフ全員で行っていきます。そして、院長をはじめスタッフ全員でディスカッションし、患者様からの疑問・質問に応えて治療にご理解いただき、総合的な診療の質の向上と、しっかりとした組織体制の確立とを図っていきます。

田島歯科クリニック

田島歯科クリニックでは、訪問診療も行なっています。

通院が困難な方のための歯科往診サービスです。虫歯の治療だけでなく、入れ歯や口腔状態をチェックする検診や口腔ケアも行なっていますので、詳しくはスタッフまでお問い合わせください。

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「ドクターズ・ファイル」に医院長 田島有美のインタビューが掲載されています。

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